繊細な手元作業に
丁寧な作業が求められる文化財・美術作品の修復作業。作品ごとで一つひとつ異なる損傷に適切な処置を施していきます。長時間に及ぶ修復作業において使いやすく疲れにくい顕微鏡は高い集中力を維持でき、繊細な手元の動きをサポートします。
絵具層の剥落修復作業
マンティス3Dビューワー
キャンバスから剥がれ落ちてしまった絵具層の欠片を本来の場所に戻し再定着させる修復工程。欠片の形や絵具の色、絵具表面の微細な凹凸を一つひとつ確認し、作品が描かれた時の筆やペインティングナイフの運びをイメージしながら本来の正しい場所に配置してく、集中力が必要となる作業です。
貼り合わせる絵具の欠片は小さいもので1mmを下回ります。
マンティス3D実体顕微鏡は絵具の欠片の形状がはっきり見えるため剥落修復作業に最適です。ピンセット先端と絵具の欠片、キャンバスとの距離感がよくわかるため、絵具の欠片を「つまむ」「離す」「向きを変える」「正しい場所に置く」が簡単にできます。アイピースレスのため長時間に及ぶ作業でも疲れにくく、高い集中力を維持できます。
損傷の調査・修復記録に
EVO CAM Ⅱ デジタルマイクロスコープ
絵具の亀裂や剥落、汚損、ワニスの劣化、キャンバスの反りなど…、修復作業の最初の工程は作品の状態を調査して記録することから始まります。作品ごとで異なる損傷状態をしっかり見極め、その作品に合った修復手法を採用することが重要になります。
EVO CAMⅡの幅広い倍率範囲により、損傷エリア全体の観察からから微小なエリアの拡大観察・記録まで、簡単に行うことができます。追従性の良いライブビューを見ながら複数人で修復方針を打ち合わせることができ、ボタン一つでイメージキャプチャを取得することもできます。
正確な復元作業をサポート
高い精度が要求され、やり直しができない復元作業にマンティスは快適な観察環境を提供します。使いやすい人間工学に基づいたデザイン、リアルな3Dビュー、広い被写界深度と焦点、自然な手と目の調整、影のないトゥルーカラーイルミネーションがすべて連携して、あらゆる復元を容易にします。
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撮影協力：特定非営利活動法人 美術保存修復センター横浜
マンティス
接眼レンズの無い3D実体顕微鏡はオペレーターの快適さと優れた3Dイメージングを提供します。
EVO CAM Ⅱ
作品の調査、記録に。
